適度な緊張は相手の目に好ましく映りますが、過度の緊張は失敗の元です。
とはいえ一生を左右する就職活動では、面接で緊張するなというほうが無理ですし、何度やっても慣れないものです。
そんなときは、心の中でこう唱えてましょう。
『面接しているのはお互い様』
面接は企業があなたを採用するか決めるために行うものですが、同時にあなたが企業を選ぶかを面接しているのです。
面接官を面接するぐらいの心構えで面接の場に望みましょう。
面接のとき、分からないことがあれば正直に分からないと答えましょう。
履歴書の心得と同様に、面接でも嘘は厳禁です。
口から出任せで誤魔化そうとしても、プロである面接官は見抜きます。
知ったかぶりは百害あって一理なしです。
面接官が見ているのは、あなたの知識の量ではなく、あなたの人柄です。
分からないことは正直に分からないと答えたほうが、誠実な印象を与えて結果的にプラスになります。
面接での質疑応答では、あなたの回答の高度差はそれほど意味を持ちません。
面接官はあなたのコミュニケーションスキルの有無を確認しているのです。
コミュニケーションスキルが低くても時間をかけて深く付き合えば性格の良さと能力の高さが分かる人は沢山いますし、往々にして質の高い仕事をします。
しかし、短時間の面接でそれを見抜くことは非常に難しく、同じ能力ならばコミュニケーションスキルの高いほうが採用されやすくなります。
また、昔とは異なり、理系の職業であってもコミュニケーションスキルのあることが当然と見なされていますので、最低限のコミュニケーションスキルは身につける必要があります。
面接では以下の点に注意するようにしましょう。
・視線をふらふらさせない
・貧乏ゆすりなどの癖を出さない
・相手の話は途中でさえぎらず最後まで聞く
・適切な回答をテンポ良く返す
・長々と喋り続けず、要点をきちんとまとめる
数年前にベストセラーになった書籍のタイトル、『人は見た目が8割』とまで極端ではありませんが、少なくとも面接では第一印象が8割であると心得ましょう。
第一印象が悪くても受け答えで挽回して人柄の良さや誠実さを伝えることは不可能ではありませんが、面接のような短時間での挽回は難しいのです。
第一印象を良くするため、このようなポイントに注意しましょう。
【清潔感のある身だしなみ】
髪型や服装だけでなく、爪や足下(靴)にも気をつけます。
女性の場合は自然なメイクを心がけましょう。
【何事もまっすぐ】
背筋をまっすぐ伸ばして、相手の目をまっすぐ見るようにします。
但し、明らかにカチンカチンになったり、睨み付けたりするのはダメです。
【適度に緊張】
緊張しすぎては受け答えができなくなりますが、落ち着き過ぎていたり馴れ馴れしかったりするよりは適度に緊張しているほうが好ましく映ります。
【第一声までが勝負】
入室から着席して第一声までで第一印象の大半が決まっています。
ドアの開け閉めやお辞儀の仕方など、立ち振る舞いは充分に練習しておきましょう。
面接の目的はお分かりですか?
もちろん最終的な目的は内定をもらうことですが、企業の採用担当者の視点から考えてみましょう。
企業の採用担当者は面接のとき、ここを見ています。
・第一印象
・コミュニケーションスキル
実は、短時間の面接ではこの2点ぐらいしか見る余裕がないのです。
業種や職種によっては能力などの別の要素も入りますが、ほどんどの場合、それは面接以外で試されます。
つまり、あなたにとって面接の目的とは、
・第一印象を良く見せる
・コミュニケーションスキルが高いことを示す
であるべきだと言えます。
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